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【緋色の欠片】一人目の守護者が登場!森の中で謎の生き物を撃退まで

こんにちは!いさきちです!

今回も緋色の欠片の全文公開いきたいと思います!

 

最初の分岐までまだまだかかりそうですが

お時間のある方はお付き合いくださいね^^

 

緋色の欠片を細かく網羅していこうと思っているので

よろしくお願いします!

 

可愛いカミ様を追いかけて森の中へ

小さな生き物はピョコピョコと走り去っていく。

 

珠紀「あ、ちょっと!ちょっと、ちょっと待ってよ!」

 

慌てて、荷物を持って、その妙な生き物を追いかける。

けれど、さっきのヘンテコな生き物の姿はどこにも見えなかった。

 

どこに行ってしまったんだろう。なんだか

騙された気分であたりを見回す。

 

その生き物は、似ていた。

 

あまりにも、といえばあまりにも、

小さな頃このあたりの森で、一緒に遊んだ

空想上の生き物に、似ていた。

 

よく覚えてる。自由帳に描いて見せて、

おばあちゃんに妙な顔をされたのを今でもはっきり。

 

なんと言っていたっけ。確か、なんとかの

カミとか、そんな名前の・・・・・・。

 

あたりを見回してみても、そんな生き物はいなかった。

 

珠紀「・・・・・・いない、なあ。やっぱり、夢か。

   いつまで寝ぼけてるんだろ。私」

 

前方の田んぼ、後方にうっそうと茂る山、

それを分けるような細い山道。

空気が、きれいだ。空も晴れてるし。

 

大きく深呼吸して、それから、もう一度

あの生き物を探して・・・・・・。

 

珠紀「あ」

 

いた。目が合った。こちらには見えないと思っているんだろうか。

山道の真ん中でひょっこりとこっちを見ている。

 

珠紀「いた!」

 

それは驚いたように飛び上がって、

すごい速度で山道を登っていく。

私は慌ててそのあとを追う。

 

道を進むに連れ、空気が濃くなっていくように感じる。

でも気にしなかった。懐かしい気持ちと好奇心。

 

とにかくあの生き物を追いかけてみたい。

山道は、枝葉をぬう日に照らされてまだらに光る。

 

山道の向こうには小さなお宮があって、

その生き物はそくざに

お宮に向かって走り去った。

 

あとから追いかけようにも、荷物が重くて、

それでもなんとか登っていく。

 

途中どこかで空気が変わったような気がした。

 

周囲を見回してみても、特に何か変化が

あったわけではなかった。

 

でもなぜか、引き返した方がいいのかも

しれないと思った。

 

振り返れば、村道はすぐ見えた。いつでも戻れるし

道に迷う心配だって、特にないはずなのに。

 

なのに、この胸騒ぎはなんだろう。

 

そんなことを考えながらも結局、登っていって。

私は、山道の半ばで、それを見た。

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 いつ、そこにいたのだろう。一本道で、
視界も開けてて、これだけ存在感の
ある者がいれば、
気づかないはずなかったのに。
 
ゆらゆらと揺れる。妙なゼリー状の生き物が三体。
 
大きさは三メートルくらい。
こっちには気づいていないのだろうか、
 
一つしかない目がぼんやりと、
森の方を見つめている。
 
・・・・・・なぜか、背筋がゾクゾクした。
なんだか、怖い。
 
本能がささやく、係わり合いにならない方がいいと。
 
空気がおかしい。妙に濃密な感じがする。
匂いもおかしくなってる。
 
少し甘いような、酔ってしまうような、
意識を奪うような匂い。
 
ここは、私の知ってる世界じゃない。
本能的にそう思う。
 
心臓が波打ち、呼吸が荒くなる。
体が自分の意識と切り離されたように感じる。
 
変だ。変だ。頭の中で、警鐘が鳴る。
 
早く離れた方がいい。ここから逃げた方がいい。
できるだけ早く。今すぐにでも。
 
本能がそうせきたてる。
一方で、理性は、動くな、とささやく。
 
音を立てなければ、気づかれないかもしれない。
音を立てずにじっとしていよう。
 
自分にそう言い聞かせる。それがいい。じっとして。
 
行ってしまうのを待っていた方が絶対にいい。
 
気が遠くなるような時間が過ぎた、ように感じた。
 
実際は十秒と経っていなかったのかもしれないけれど。
 
それはやがて、お宮の方に移動を始める。
そこで初めて、気がついた。
 
足が、地についてない。すべるように、
低空を飛んでゆっくりと移動する。
 
こんな生き物は、知らない。
これは、普通じゃない。そんなふうに思う。
 
異次元に飲み込まれたかのような、
まるで自分の方が遺物になったかのような
そんな気持ちになる。
 
それはゆっくりと浮き、上に登っていく。
 
珠紀「・・・・・・なんなのこれ?」
 
つい、声が漏れた。
 
その瞬間、それらはいっせいにこちらを振り向いた。
 
・・・・・・その目はなぜかとても静かなものに見えた。
静かで、悲しくて、寂しそうで。
 
それは、見つめていると吸い込まれそうなほどに
暗く深い感情だった。
 
連れて行かれる、となぜだか思った。
 
その言葉が頭の中に焼きついた。何も考えていなかった。
足は勝手に動いた。私はもと来た道を戻ろうと全力で走り出す。
 
しかし。
 
しかし、もと来た道にも三体の生き物がいた。
 
ゆっくりと、こちらに向かって、
大きくて不気味な手を伸ばし、ゆっくりと近づく。
 
そんな。私は息を飲んだ。
 
頭の中で熱くなって一瞬、視界が白くなった気がした。
あの不思議な生き物さえ追いかけなければと一瞬考える。
 
どうしよう。どうすればいい。
 
私は、周囲を見回し、それから道のない森の中に
入ろうとして、その瞬間。

一人目の守護者が登場!

手を、強い力で掴まれた。

振り放そうとしても、鉄のように動かない。

 

ドクドクという心臓の音がはっきりと聞こえる。

 

捕まった。捕まってしまった。

 

???「そっちはだめだ」

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口から悲鳴が上がろうとした瞬間その口もふさがれた。

体を持ち上げられ、正面を向かされる。

 

男の子。その人は、私と同じくらいの歳に見えた。

彼は私の耳元に顔を寄せてささやく。

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???「動揺するな。騒ぐとカミがざわつく」

 

恥ずかしいとか、何を突然馴れ馴れしいとか、

そういう、普通ならまず考えるであろうことさえ

頭に浮かばなかった。

 

何が起こってるのか、全然わからない。

 

???「玉依の血の者だな?ババ様の命により使わされた」

 

玉依、その言葉に一瞬思考が停止する。

心臓が大きく脈打った気がした。どこかで聞いた言葉だろうか

そんなふうに思った。

 

でも、今は、そんなことに、気を取られている場合じゃない。

 

その人がそんなことを言っている間にも

妙なゼリー状の生き物は少しずつ近づいてくる。

 

頭の中が真っ白になる。何がどうなっているのか、

わからないでいる。

 

私は無理やり、その人の手をはいだ。

 

珠紀「一体なんなの。あなた、誰?あれ、何よ!」

 

???「静かにしてろ」

 

その人の手には妙なお札のようなものがあって、

それを私の手に押し付けた。

 

???「あいつらしつこいんだ。ことを荒立てたくない。

    加えて俺は、呪法が苦手だ」

 

まったく説明になってない。

 

珠紀「え?何?呪法?なに言って・・・・・・」

 

???「そいつはババ様の特製だ。

    色々すっ飛ばして短時間で術式を

    完成させられる。

    おまえ、それ持って構えてろ」

 

珠紀「は?」

 

???「常世の果てまで連れていかれたいのか」

 

【連れていかれる】

 

その言葉が、頭に焼きつけられる。

何を言ってるのか、全然わからない。

 

全然、わからなかったけれど、

【連れていかれる】というのは

たぶん、歓迎できることじゃないんだろうって思う。

 

だから。

 

???「用意しろ」

 

珠紀「何をよ!」

歯が口の中でガチガチ言う。

立っていられないほど、体が震える。

 

???「いいから、言うことを聞いてくれ」

 

ゼリー状の生き物は徐々に近づいてくる。

戸惑いながらも私はうなずく。

 

頼りになるかはわからないけれど、

とにかく今はこの人に任せてみよう。

 

空飛ぶゼリーの生き物はなんて

非現実的なものに直面した今となっては

ちょっとくらいの非現実はまったく気にならなかった。

 

とにかくこの場をなんとかしないと。

 

???「繰り返せ。天為我父(てんをわがちちとなし)、

    地為我母(ちをわがははとなし)、

    在六合之中(くにのなかにあり)」

 

ゼリー状の生き物は少しずつこちらに近づいてくる。

 

とにかく頼れるのは、彼しかいない、わけもわからずに、

彼の声のあとに続けて唱える。

 

???「南斗(なんじゅ)。北斗(ほくと)」

 

彼は呟く。叫ぶよりは、むしろ冷静に。緊張に満ちた口早な声で。

 

何を言っているのかは、さっぱりわからない。

わからないながらも私はその言葉を繰り返す。

 

体の内側で妙な力がぐるぐると回り出すのがわかった。

自分でも不思議だった。

 

血液に乗り体中を巡り、それはやがて

札を持つ手に集中していく。

 

使われていなかった新しい感覚が目覚めるように。

 

???「三台(さんだい)。玉女(ぎょくじょ)。

    左青龍。右白虎。

    前朱雀、後玄武。扶翼」

  

彼の緊張した声が聞こえる。失敗すれば、あ

とがない、その声はそう言っている。

 

彼の緊張は私の体にも伝染する。さっき彼が言った

【連れて行かれる】という言葉がぐるぐると

頭の中を駆け巡っている。

 

体が熱い。なんだろう。何がどうしたって。

 

ゼリー状の生き物の手は、もはや目の前にまで迫っている。

あと数ミリ伸ばせば、私の顔に触れる。

 

連れて行かれる、という言葉が急に、

頭の中に浮上して巡りはじめる。

 

連れて行かれる。連れて行かれる。

連れて行かれる。連れて行かれる。

連れて行かれる。連れて行かれる。

 

私は彼の腕にしがみつく、

たくましい手がそれに答えるように、

 私の体を強く抱きしめた。

 

彼は、小さな声で呟く。

 

???「おちつけ。平気だ。俺がいる」

 

その言葉には不思議な力があるようで、

私の心をなんとか落ち着かせてくれる。

 

珠紀「どうすればいいの?」

 

一度だけ、深呼吸をして私は尋ねた。

 

???「構えて唱えろ。急々如律令(きゅうきゅうにょりつれい)」

 

その声に続いて、私はその言葉を唱えた。

瞬間!突き出したお札が赤く光った!

 

一瞬で、色んなことが起きた。全身から力が抜けた。

 

自分の体がとても重いもののように思えて、

私はその場に倒れそうになり。

 

その体を、彼は支えた。

 

そして、周囲の空間から、色が消え、

お札はもはやなくなっていた。

目に見える全てにものが赤くなった。

 

ゼリー状の生物が止まっている。

それだけじゃない。何も聞こえない。

 

鳥の鳴き声も虫の音も、

風が葉を揺らす音も。

 

珠紀「・・・・・・一体、何が」

 

まるで、時間が止まってるみたいに。

まとめ

今回はついに一人目の守護者が登場しました!

声優さんが杉田智和さんなんですよね^^

 

このゲームをプレイして杉田さんの声が

すごく好きになったので

今から全シリーズプレイするのが楽しみです☆

 

いさきちは完全に鬼崎拓磨推し☆☆なので私も

拓磨好き〜💜って方や

緋色の欠片好きな方はコメントいただけると

嬉しいです!

 

では次回もよろしくお願いします!

最後までお読みいただきありがとうございました^^

 

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